パナソニックのモノづくりを支える解析評価ソリューションとは?
家電・業務用機器・住宅設備分野で培った電気・人体安全のノウハウを、
さまざまな製品づくりに活かします。

リスクアセスメントのフロー
製品の想定使用条件を明らかにし、リスクアセスメントの実施から評価項目の設定、評価試験までワンストップでご支援いたします。
家電・業務用機器・住宅設備分野で培った豊富な知見を基に、ISO 12100に基づく体系的なリスクアセスメントを実現します。

電気火災の予兆検知(事例)
電気的トラブルの予兆保全・予兆検知技術の開発をサポートします。
当社の予兆検知技術は、エンドポイント型のAI予兆検知技術の開発を得意としており、クラウドなどを介さずに現場でのリアルタイム解析を実現します。
また、技術開発においては家電分野で培った豊富な電気安全評価の知見を活かし、現象の測定・解析から、予兆検知アルゴリズムの検討、コンセプト実証までワンストップでサポートします。
技術開発事例としては、電源プラグのトラッキング火災の予兆である微小な電流変化を検知する技術を開発しております。

電源プラグの間にたまったホコリが原因となる電気火災(トラッキング現象)の発生リスクを評価します。
試験方法としては、電源プラグにガラス繊維を挟んだ状態で電圧印加と試験薬を滴下することで、シンチレーションを繰り返し発生させ、発火の有無を確認します。
この試験方法はパナソニックがトラッキング防止電源プラグを開発した背景から、日本配線システム工業会規格(JWDS0028)に採用され、トラッキングによる電気火災の未然防止に幅広く活用されています。

電源コードは過剰なストレスや寿命末期により断線やスパークさらには、絶縁破壊や電気火災といった重大なリスクを引き起こす可能性があります。
その発生リスクを評価するために、耐屈曲性試験では意図的に断線させた状態で、定格電圧を印加し、スパークや発火の有無を確認します。
これにより火災の発生リスクを正しく把握し、製品の信頼性と安全設計にお役立ていただけます。

発火の恐れのある部位を保持する樹脂材料に対し、着火や延焼の可能性がないかを評価します。
グローワイヤー試験やニードルフレーム試験、UL94燃焼試験、FMVSS燃焼試験など、様々な燃焼試験に対応しており、製品の利用シーンに応じた適切な試験を実施することができます。

不慮の短絡時に発生する大電流(短絡電流)をブレーカーやヒューズなどの遮断機が安全に遮断できるかを試験します。当社保有の大電流短絡試験機を使用し、実際に大電流を流して試験を行います。
最大出力電圧:AC600V、DC400V
最大出力電流:AC25kA、DC10kA
※直流は交流出力を整流したものになります。
※電圧、電流、通電時間など複数の条件による制約がございます

電子部品の故障個所特定までの流れ
多段階の解析フローによって最適な故障個所の特定手法を選定し、故障部位の特定、および破壊メカニズムの推定を行います。
当社保有の分析装置を活用することで、電気的特性を保持したままの前加工や、顕微鏡などでは観察ができないデバイスの発熱分布を観察可能であるため、トラブルの発生箇所の特定を高精度に実現します。

■安全性評価の流れ

ISO 10218 に基づく計測および安全性の適合評価に対応します。
出張測定にも対応し、現場でのリスクポイントの見極めから測定、適切な対策・改善提案を含む詳細な報告書の作成まで、ロボットの安全設計をワンストップでサポートいたします。
また、これまでの経験を活かし、単なる評価測定にとどまらず、製品やサービスの企画・設計段階からもサポートすることが可能です。
ロボットの安全性に関するお悩みがございましたら、ぜひご相談ください。

裂傷評価指ダミーと人体の指
裂傷評価指ダミーの裂傷例
人の皮膚と同程度の裂傷強度を有した指ダミーを用いて、ロボットへの指の挟み込みなどを想定した指の裂傷度合い、ロボットの安全性を評価します。
また、指サイズの衝撃力測定器による評価にも対応しておりますので、現場、現物環境における安全性評価や改善効果の検証にもご活用いただけます。

生活支援ロボットや協働ロボットなど、人と共存するロボットが人と衝突した際の安全性を評価します。
この評価では、仮想空間での衝突シミュレーションを行い、人への痛みや傷害の程度、荷重などを定量的に簡易評価します。3D‑CADデータや重量・動作仕様・環境情報などを活用し、さまざまな身長や体形の人モデルとの衝突シミュレーションを行います。
評価結果に基づく安全基準の判断と、安全設計への対策コンサルティングにも対応します。

人とロボットが衝突する可能性がある環境下での、ロボットの走行性能、回避性能を評価します。
評価では、複数台のカメラを使用したリアルタイム位置即位システムを活用し、人やロボットの行動履歴の可視化、人が混在する環境下での性能低下、歩行者への影響を定量的に測定します。
ロボットの賢さを多角的に評価することで、サービスロボットの選定や他社製品との差別化戦略などにご活用いただけます。